会計業務

税理士事務所は色々な名称を名乗っていますが、その中に「○○会計事務所」と名乗っているところも多くあります。会計事務所という名称の事務所は、その多くが税理士事務所です。中には公認会計士事務所もありますが、そもそも会計士は数が少ないので多くは税理士が運営している事務所です。

このような名称のところが多いということは、それぞれの税理士事務所が会計業務を担当しているからです。会計業務とは、会計帳簿や決算書、元帳、試算表などを作成する業務のことで、税理士の業務として規定されているものです。こうした業務のことを財務と呼ぶこともありますが、ここでいう会計業務は企業や個人事業者の財務に深くかかわる業務です。

企業が現在、どのような経営状態にあるのかというのは、様々な数値によって測ることができます。これを正確に把握しておかないと正しい経営判断ができないのは当然のことですが、それを可能にするのが財務であり、税理士は会計業務を通じて依頼者の財務をサポートします。

企業財務は、その企業がどのような業種に属するのかによって内容が大きくことなります。それぞれの業種によって専門性が求められるのです。そのため、多くの税理士は会計業務に得意分野を持っており、製造業に強い税理士、建設業に強い税理士といった具合に自分の強みを持っている人が多くいます。

財務というと、単に税金を節約する節税にばかり関心がいきがちです。確かに税理士は税務のプロなので税金を節約する方法についてもプロではありますが、それが財務の全てではありません。それを含めたトータルな経営サポートが求められる傾向にあり、税理士に期待される部分も以前より大きくなってきています。